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わかるとできる

この試験ほど、わかるとできるがつながらない試験はないよなぁ…。

そんなことを考えています。

 

頭ではわかっている。

知識はそこそこある。

求められていることも理解できている。

なのに、なぜ、実際にできないのだろう…。

そんなふうに感じていませんか?

 

私の知人に、本当によくわかっている、という方がいらっしゃいます。

ブログで日々、そのことを書いていらっしゃるので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

 

読んでいると、なぜこの方が合格されないのだろうか、と思ってしまいます。

それほど、いろいろと考え、理解を深めているように見えるからです。

 

自分ではわかっている。なのになぜ、できないのだろう。

わかったことをできる、にするために、何をしなければいけないのか。

「わかる」と「できる」をつなぐためにすべきこと。

ここに気づけなければ、ずっとずっと、できるようにはならない。

そんなことを思います。

 

私の知人も、いつ、そこに気が付くのだろうか…、と思いながら、ブログを読んでいます。

 

 

先日、自分のロールプレイを録音しました。(1級の練習にて)

そして、お相手の方からは、詳細な振り返りを文書でいただきました。

相手の方の発言

それに対して私が何をどう展開したのか

さらに、それを受けて、相手の方がどう感じていたのか

加えて、そのやりとりやアプローチは、検定的には有効なのか

不足はあったか

あるとすれば、どう改善すべきなのか

そういったことが書かれていました。

 

それを見ながら、自分の録音を聴き直します。

 

自分のクセや傾向が明確になっています。

 

 

知人もそうですね。

どうしても、良くない展開に踏み込んでしまう、スイッチのような瞬間があるようです。

その瞬間のことは、ご自身でわかっていらっしゃる。

問題は、スイッチが入る瞬間までわかっているのに、なぜ、改善できないのか、ということです。

 

 

私自身のクセや傾向もそうなのですが、常にそういった場面で出てきてしまうということであれば、普段から意識して取り組んでいくしかありません。

新しいクセとして習得できるまで、自分を変えていくためのトレーニングをすることが有効なのだと思います。

 

数年前、産業カウンセラー養成講座に通っていた時も、徹底的に一人でトレーニングしました。

相手は、一方的に話すテレビのキャスターです。

ニュースに向かって、時には、天気予報に向かって。

テレビの前でずっと、あいづちやうなづきを、話の内容に合わせて使い分けることをトレーニングしていました。

時には、伝え返しや言い換え、リフレーミングの問いかけなども、試していました。

 

もちろん、それに合わせた返事はかえってはきません。

問題は、自分がそのような会話をするスキルが無かったから、瞬発的にできるように訓練することで、クセを修正する機会を作っていた、ということです。

 

 

「わかる」と「できる」をつなげるために、自分は何ができるのか。

その、つなげ方まで助言・アドバイスできてこそ、指導なのかな、と感じています。

 

 

ご自身のロールプレイを録音している方は多いと思います。

聞き直している方も、いらっしゃいますよね。

聞き直すとき、どんな取り組みをするのか。

自分のクセや傾向まで、つかまえていますか?

それを、どう改善していくのか、まで、考えていますか?

録音されているのは、非常に良いことだと思います。

ですが、その音源をどう活かしていくのか、まで考えていきましょう。

 

個別指導をさせていただく時には、できるだけリアルタイムでその傾向をキャッチし、次のロールプレイで試せる改善策をお伝えするように心がけています。

 

すでに、2級の試験は第1週目が終了しました。

今週末に試験がある方もいらっしゃるでしょう。

あと数日。

自分のクセや傾向のために、何ができるのか。

 

簡単な助言・アドバイスならできるかも知れません。

行き詰っている

悩んでいる

どうしたらいいのだろう

そんな方は、ぜひ、メールでお問い合わせください。

 

前回の試験で、簡単なメールのやりとりで改善できた遠方の方がいらっしゃいました。

少しでも、お役に立てれば嬉しく思います。

 

みなさんの「わかっていること」が、「できている」状態になるために。

何か、できることがあればいいな、と思い、今日は記事を書いてみました。