先日、振り返り会を開催しました。
合格者2名の話を伺い、お二人が何を心掛け、どう展開したのか、詳しく知ることができました。
それをふまえ、何をするべきか、何を求められているのか、何を見られているのか、を解説いたしました。
当然、細目や評価区分の説明もいたします。
だって、それが受検に必要なことなのですから。
その解説をしたあとに、残念な結果であった方たちの振り返り報告をいただきました。
それぞれがみな、合格者の話や解説をもらったうえでの報告ですから、少しずつご自分の課題やなぜこの点数であったのか、がわかる時間となったようでした。
これは、とても大切な力です。
ただやみくもにロールプレイを練習してみたところで、いつまでも成長はしないと思われます。
自分自身のロールプレイ、何ができたのか、何がうまくいかなかったのか、それはなぜなのか。
これがわかるようになると、効果的な練習ができます。
また、この点を指摘させていただくのが個別指導となります。
ただし、自分の思い込みや、なんとなく、では、なかなか力はつかないと思われます。
独学でやられている方や、あちこちの練習に顔を出しているだけでは、難しい部分かも知れませんね。
また、講師によって、言うことが違うのでは、受講生は迷うばかりだと思います。
どんな視点で話しているのか、に注目してくださいね。
私の指導の根源は、細目と評価区分です。
これなくしては語れない!
合格者の話も役に立ちますが、「その方だから」合格したとも言えるわけです。
とてもいい!じゃ、真似しよう!となっても、真似なんてできるものではありません。
「その方だから」出てきた問いかけであり、伝え返しなのです。
合格できたのは、細目や評価区分を満たしていたから、です。
基準はここです。
ただし、表現力は違います。
ですから、真似ではだめなのです。
また今回、興味深いお話がありました。
なんと、ロールプレイ練習はしていない、という合格者さんです。
照れもあるし、相談者像が頭に残ってしまうから嫌だ、ということでした。
これは確かに言えることです。
練習のし過ぎで相談者像が固まってしまい、「そういう人なのだろう」という思い込みがある状態で試験に向き合ってしまうこと、あるようです。
練習でうまくいった記憶があったりすると、その通りに進めようとしてしまう。
結果、誘導していったり、半ば強引であったり、ということもあるようです。
これに違和感を持ち、やらなかったようですね。
その方、面接は高得点です。
では、何を学習していたのか。
実は、前回の試験では、論述はギリギリ到達、面接は未達という状態でした。
初受検であり、何をしたらいいのか、さっぱりわからなかった、ということでした。
でも、論述の逐語課題が、実務に近かったからわかることが多かったので、論述は書けた、という状態のようでした。
そこで、私の論述対策講座に参加してくださいました。
相談者の発言の、何に注目していくのか。
どう深め、展開していくのか。
相談者の訴えていることや、そのうえで、キャリアコンサルタントとして何に気づかなければいけないのか。
それを、どうしていくことが、解決への道筋なのか。
これを、論述対策でしっかり学べた、とのこと。
そして、その考え方を面接でも展開しただけ、ということでした。
面談に必要な、いわゆる「実技試験」として問われていること。
ここをしっかり身につけ、意識していくことが、実は面接試験でも重要です。
それを繰り返し学ぶことで、ロールプレイの練習をせずとも合格できる、という一例となりました。
ただし、身につけ意識したところで、「表現できるか」というと、それは難しいのかも知れません。
ですが、何を表現すべきか、の根本がお腹の中にあれば、あとはPDCAをまわすことが可能ですよね。
面接試験の到達は、単純にロールプレイ練習の回数だけでは決まらない。
いかに、1回1回の質を上げていくのか、を考えることが大切ですね。
自分に合った勉強のやり方は違うと思います。
100%合格できる勉強方法などありません。
(学科はあるのかもしれませんが)
ただ、私が常に受講生に勧めているのは、論述の勉強です。
論述試験が終わった後であっても、面接試験の勉強として論述と向き合うことを勧めています。
もちろん、ロールプレイの練習に時間を割けるなら、それもいいと思います。
練習時間や相手がいない、という時にはぜひ、論述と向き合ってください。
この方は、何がいいたいのだろう。
何に気づいていないのだろう。
何をすると効果的だろう。
時間制限も相手の反応もまったくありませんから、自分のキャリアコンサルタントとしての考え方や感じ方を広げ深めていく練習にはなります。
今からできることでもあると思いますので、ぜひ、やってみてくださいね。
また、第20回で、論述は到達したから、という方。
油断してはいけません。
その時の逐語ケースによって、得手不得手も存在します。
油断すると、今度は面接が到達したのに論述が未達だった…、ということも多くあります。
両方到達して合格です。
両方とも、実技試験です。
今期、論述対策講座は11月を予定しています。
ですが、10月から対応してもらいたい、という声もいただいております。
私自身の予定と、会場予約の関係で、今は未定となります。
ただし、千葉開催でも構わないとか、まずは個別で教えてもらいたい、という方は、ご対応可能な場合があります。
お問い合わせくださいね。
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