昨日、職業訓練指導員のための講習で登壇してまいりました。
受講生は27名。
そのうち、職業訓練指導員になるために受講されているかたは2名でした。
他の人はなぜ?と思いましたが…。
どうも、技能検定1級を受検される方の学科免除になるようです。
私が担当した科目は、『訓練生の心理』です。
発達論や個人理解(観察法・検査法・面接法)、そして障害者理解に関して、学んでいただきます。
技能検定のために受けられている方にとって、「訓練生の」というくくりは、どこまで有効なんだろう…。
たとえ学科免除のための受講であるとしても、何かしら、持ち帰ってもらいたい!と考え、内容に少し工夫と厚みを持たせました。
みなさんがお持ちのテキストに沿って進めていくことはとても重要なのですが、それを説明・講義しているだけでは退屈させてしまいます。
また、お役にたてるか微妙です。
今回は、訓練生というところを、ご自身の職場における、後輩や部下への技術指導や相談にのることを想定して、置き換えて聞いてもらいたいということを、冒頭でしっかりご説明いたしました。
そして、ケース検討というワークを2回ほど入れました。
授業としては、寝てしまう方もほとんどおらず、メリハリを持って進めていけたのかな、と思います。
改めて、自分が学んだことをお伝えすることで、自分自身も勉強になりました。
発達心理学をお伝えすること。
それが、対人の中でどのような効果があるのかを、感じてもらうこと。
これはなかなか難しいと思っていましたが、まずまず、合格点だったかなぁと思います。
講師としても成長していかなければいけません。
ニーズをくみ取り、それをお渡しできることはもちろんのこと、ニーズが多少は違っていても(特に今回は)、何かしらご自身のキャリア人生にお役立ちできるものをお渡しすることも、大切ですよね。
復習にもなり、勉強になりました。
そして、少しだけ、成長を感じられたのでした。
最後に、2名のうちの1名。
指導員として就職をしたけれど、指導員免許がないから受講したという方。
内容はもちろんですが、講師としてどう前に立つのか、ということも、非常に勉強になりました、という感想をいただきました。
とても嬉しかったです。
ありがとうございました。
*写真は、ケース検討のグループワークをしているところです。
コメントをお書きください