21日、福浦塾恒例の『全ケース体験対策講座』を開催いたしました。
ここのところ、チラシ等で広く受講者を募集していないこともあり、参加者はかなり少人数となっています。
ですが、それがいいのかなぁという感想も。
少人数がゆえ、仲間意識も高くなり、フィードバックにも愛が感じられます。
信頼関係が構築されていくと、改善点をお伝えする時にも抵抗感が少ないのかな、と思います。
キャリアコンサルティングの大切な部分を、講座参加者自身が体感しているのですね。
気づきと学びの多い時間を過ごせるよう、精一杯務めさせていただきました。
実際に、すべてのケースを行い、トータル11セッションを観察させていただきました。
受講生を見ていて思ったのは、「深く聴く」ということが、まだ少し足りていないということでした。
よく言われている「感情の言葉をスルー」ということですが、そんな単純なことではありません。
「何のために聴いているのか」という目的や意図が疎かになっているというか、意識していないというか。
聴くことの大切さは理解している。
そして、それが関係構築に重要である。
という認識で止まっているように思えます。
傾聴やカウンセリングスキルには、目的や意図があります。
ここがハッキリわかっていないと、ただ聴くだけで時間が経ってしまい、「芯を食っていない」印象の面談になってしまうのです。
きっと、実務ではできているはずです。
だって、聴かなければ相談者を理解できないのですから。
でもなぜか、試験だと思えば思うほど、「うまくまとめる」ことが気になってしまうのですね。
わかります。
でも、評価されるのは「うまくまとまっている」ことではありません。
今回の講座では、目的や意図をわかりやすい図式でご説明できたと思います。
とてもシンプルな図です。
この図を頭においておけば、何をどのように聴くと関係が深まり、また訴えが理解できるのか、きちんと意識した面談に変化すると思います。
練習の機会はたくさん用意しました。
ぜひ、PDCAをまわしてほしいと思います。
28日、年内最後の練習会があります。
ご自身の課題解決に向けて、できることから始めてみませんか?
改めて。
ご参加いただいたみなさん。ありがとうございました。
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