2級技能士の面接試験、この3連休にも実施されています。
私の教え子さんは、大半がこの連休中に受検しています。
みんな、どんな試験だったのか、気になりますね。
受検した時の情報というのは、絶対に外にはもらさないように、と厳しく言われております。
ですから、報告はあがってはきません。
また、3月末から4月初旬にかけて、振り返り会をどこかで開催する予定にしています。
その際は、合否に関わらず、参加していただけたらなぁと思っています。
さて。
『相談者理解を深める』ということについてですが。
一般的なキャリアコンサルティング(国キャリや2級技能士も同じです)でいえば、きっとプロセス上の「関係構築」にあたると感じる方も多いのではないでしょうか。
それでも、みなさんにお聞きすると、「関係構築はおおむねできたと考えています」というお返事がいただけます。
ですが、よく伺っていくと、今一歩、深まっていない様子が見て取れます。
その状況における気持ちというのは、拾えています。
ですが、なぜそんな気持ちになるのだろうか、というもう一歩、奥は確認されていません。
気になったけど…と仰る方もいますし、気持ち(いわゆる感情の言葉)がわかったから、それでヨシ、という方も多い印象です。
気持ち(感情の言葉)がわかれば、それでいいのでしょうか。
悲しい、苦しい、辛い、というマイナスの感情だけでなく、嬉しい、楽しい、というプラスの感情も含め、同じ意味合いとして共通認識になっているのかな?と疑問を持ちます。
相談者の仰る「辛い」とは、どういうことなのか。
私たちキャリアコンサルタントが「知っている」辛いと、同じなのかどうか。
それは、聴いてみなければわかりません。
そこまでわかることが、理解を深めることになるのではないでしょうか。
キャリアコンサルティングは、対話を通して行われます。
となれば、その対話の中に出てくる「言葉」を、もっと大切にするべきではないか、と考えています。
これは、事例指導を行う場面でも同じだと思います。
○○だと思ったから、こういう言葉をかけました、というような場面で、○○とはどういう意味を持つのか、というところまで伺ってみないと、その方を理解することにつながりません。
一般的なキャリアコンサルティング用語(?)についても、どのように解釈しているのか、どうすることだと思っているのか、実際に何をしたのか、を聴いてみないことには、その用語をどのように理解し、どのように活用しているのか、わかりません。
相談者理解を深めるということは、言葉で言うほど簡単ではありません。
だって、別の人間です。
違う経験をし、違う考え方をしている人です。
100%理解することは不可能だと思います。
ですが、せっかくお時間を割いて相談に来てくださっているのであれば、その短い時間に交わされる対話の中でくらいは、理解していく姿勢を持つことが重要ではないでしょうか。
そして、その姿勢こそが、信頼関係の源になると考えています。
さらに、そうすることが、問題把握へとつながり、ひいては、本当に相談者のお役にたてる時間へと導かれるのだと思います。
そういったことをふまえて、受検をしてみてください。
また、受検が終わった方は、振り返りをぜひされるといいと思います。
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