聴くことと理解すること

相談者のお話しを聴いて、受け留めますよね。

まずは、受容していかれると思います。

そして、共感的理解を示していきます。

 

さて。

果たしてこれだけで、「自分をわかってもらえた」と感じられるのでしょうか。

そもそも、これをすれば、聞き手は相手を本当に理解できたといえるのでしょうか。

 

どこまで聴けば理解できるのか、わかりません。

ここまで、という線引きなどありません。

であるならば。

話している本人(相談者)が、聞いてもらっている、理解してもらえた、と受け取れているのかどうかを見極められるまで、になるのではないでしょうか。

 

では。

そこに至るまで、どれほどの時間が必要なのでしょうか。

面談時間が20分程度と短かった場合、それは可能なのでしょうか。

はたまた、50分あれば、絶対に理解できるのでしょうか。

 

相談業務には正解などなく、どこまで聴けばOKなのか、答えはありません。

そして、そこまでを何分で聴くべきなのか、というルールもありません。

 

要は。

その時、目の前にいる方と一緒に決めていけばいいのではないでしょうか。

なぜ、それができないのか。

「~であるべき」というイラショナルビリーフに、聞き手が捉われているせいかもしれませんね。