人の話を「きく」ということ

キャリアコンサルティングの場面だけでなく、毎日の生活の中で、人の話を「きく」ということは常に起きています。

私たちキャリアコンサルタントは、殊更、面談の場面において「傾聴する」ということを意識しがちではないでしょうか。

「傾聴する」と考えるから、「何か特別なスキルを用いて」行うことだと考えてしまうのではないか、と思います。

 

毎日、私たちが生活をしているときには、誰かの話を聴く場面というは当たり前にあります。

家族と、職場の同僚や上司と、取引先のお客様と、買い物先の店員さんと…。

人と対峙する時には、必ず「きく」場面があるわけです。

何も、キャリアコンサルティングに限って行っているわけではないはずです。

 

では。

家族の話をきくときと、上司から仕事の指示を受けている時、何か違いはありますか?

子どもの話を上の空でフンフン聞いているときと、仕事の指示を受けている時では、大きな違いがありますよね、きっと。

では、上司から仕事の指示を受けている時と、相談者のお話をうかがっている時では、どうでしょう。

何が、どのように違うのでしょうか。

 

そもそも、人の話を「きく」というのは、どういうことなのか。

仕事の指示であれば、指示内容を間違えないように、しっかりと聞いているはずです。

漏れがないように、ズレがないように、すり合わせや確認をしながら、共通認識を取っていくよう関わっていきませんか?

この時、もし自分の認識と違っていたならば、確認しますよね?

自分自身の勘違いであったり、上司が今までとは違うことを言っている時もあるわけです。

自分の受け取り方で合っているのかどうか、きちんとすり合わせをしておかないと、後々、困ったことになりがちです。

 

では、相談者のお話を聴くときにも、訴えに対して漏れがないように、ズレがないように、すり合わせや確認をしながら、共通認識を取っていくように関わっていきませんか?

この時、上司から仕事の指示をされた場合と、何が違うのでしょうか。

 

この「違い」を認識しておくと、キャリアコンサルティングとして相談者のお話を聴くときに「気にしておくべきこと」がわかるのではないでしょうか。

 

 

今日のこの記事の中で、ご自身が考えたこと、わかったこと、また、わからないことなどあれば、ぜひ、教えてくれると嬉しいです。